さて、コミケを目標に始めてみますか
イチデジを買ってコミケに行ったとき、久しぶりに自分の中の何かが動いた気がした。
ずっとずっと、きっと心の中にあったんだろうけど、傷つくことをどこかで恐れ、気持ちが引きこもっていたがために、5年以上も封印していたものだと思う。
コミケの混雑を「人込み」「人ゴミ」と感じてしまえばそれまでだ。
でもあのエネルギーはなんだ?なぜ、この日のために、みんな命を削ってまで、自分たちのクリエイティブを世間に知ってもらおうとするのだろうか……。
このエネルギーはまさに「生命力」。とても元気な気分になりながら、ビッグサイトを後にした。
正直、自分の中で枷をはめていた。
「やらないのか、できないのか?」
昔、俳優の岩城洸一がそう言って自分のスタッフを怒鳴っていたのをテレビで見たことがある。
「やらないのか、できないのか?」
「できない」理由はいくらでもある。
でも、ここぞという知恵が働く瞬間でもある。その突破口を見つけることは、快感に等しい。
問題は「やらない」理由だ。
結局のところ「自分が損するから」という結論からしか、この理由を正当化するものが見つからない。
逆を考えれば、「何もやらないことが得」となるのか?
いや、それは違うだろう。
自分の中でやらない理由とは、一体なんだ?
しかし最近、“どう生きるか”という観点から人生を考えると、まったく行き先がわからなくなるのだが、“どう死ぬか”というポイントから人生を考えて行くと、どんな小さなことでも、やりたいことがはっきりとしてくるということが、このトシにして初めて気がついたのである。バカである。
このとき初めて「やらない理由はない」という結論に達した。
「世に無い物は、結局自分で作るしかない」と始めたコンテンツ……。
後にそこに集い、リアルで親しくなった人たちに聞けば、みんな「あれがあって幸せだった」と言ってくれた。
そう、自分が生み出したものが、見ず知らずの人を、どこかで幸せな気分にさせていたんだ。
今一度、昔やったものを引っ張り出してみよう。
でも今度は、そこに集ってくれた人たちと、楽しみを共有しながら作ってみよう……。
そう思った瞬間、アイディアが湯水の如く湧き出てきた。
冬コミ、どうか当選しますように……。
by sukekiyo2008 | 2008-09-06 02:55 | 企画と制作