Tights in the City : vol.3 Roppongi-Ⅰ

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自分にとって六本木の街は、何か「近くて遠い」場所でした。
引き寄せられる感じがまったくなかった街、、、、とでも言ったらよいのでしょうか……。

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高校生の頃、バイト先の先輩だった女子大生のお姉さんに連れてってもらったのが最初だったか。
どこの店かはもう忘れてしまったけど、何かすごく場違いなところに来てしまったという、緊張感しか思い出にありません。

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まだ日比谷線の駅しかなかった頃の六本木。
自分の家から行くには、山手線で恵比寿まで行って乗り換えるか、
渋谷から新橋行きのバスに乗っていきました。

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渋谷ほど気軽でもなく、銀座よりもむしろ敷居の高さを感じた場所。
それが六本木という街に対する、僕のファーストインプレッションでした。


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20代も終わりに近づいた頃、最初の転職をしました。オフィスは乃木坂。
自分の席の後ろを振り返ると、窓の外には首都高と六本木を通り越して東京タワーが見えるという、とても気持ちの良いオフィスでした。
しかし、残業に次ぐ残業の日々……。
六本木は目と鼻の先なのに、飲んで帰ろうという気力もありませんでした。
ライトアップされた東京タワーを見る度に、何かが違うと感じながらミレニアムを迎えました。

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アークヒルズに入居していた取引先に何度も通い、企画書を突っ返され、契約違反も甚だしい値切りをされたり、
どさくさに紛れて出てきたのであろう国のお金で、誰のためでもないイベントを仕切らされたり……。
行くたびごとに、入り口横のスタバで複雑な思いをラテと一緒に飲み込んできた気がします。

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そんな思い出がどこか懐かしく感じられるようになった今でも、何か特別な用事が無い限り、
わざわざ六本木に行こうという気は起きません。
自分にとって六本木の街は、東京の中でも「何か今ひとつ縁のない場所」なのでしょう。
洗練された幾何学的な風景の中にいると、もっと単純にエモーショナルな気持ちのままでいいじゃないかと、
この街がイメージ的に放つエネルギーとは対極の磁場を探したくなるのです。

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by sukekiyo2008 | 2012-06-04 01:51 | その他 | Comments(0)